ダイジェスト

<ダイジェスト>「至道」物事を極めた先に道がある

本編公開
6月29日

矢部澄翔(やべちょうしょう)

  • 書家

1976年埼玉県川越市生まれ。

6歳の時、明治を代表する長三洲の系列である日本書道研究会の門をたたき、22歳で書道師範を取得。幼少より顔真卿の書、顔法を30年間学ぶ。 ファッション名門校 文化学園大学服装学科卒業後、アパレル業界、リクルートを始めとする大手広告代理店でキャリアを積むが、20代後半で書を志し、日本教育書道藝術院に入学。書を基礎から学び直し、卒業と同時に2度目の師範資格を取得し、眞墨書道教室を開塾。

全国公募 東京書作展(文化庁後援)では、2004~05年の2年連続『東京新聞賞』受賞、書の本場中国で権威のある西安碑林博物館(陝西省西安市)で2009年に開催された第1回顔真卿生誕1300年記念展で最高賞の『西安碑林博物館長賞』を受賞するなど受賞歴多数。

2006年にスペインの世界遺産の街、サラマンカでのJAPAN WEEKに招聘され高い評価を得て以来、アメリカ・ヨーロッパ・アジア・中東など世界各国16カ国で書活動を展開。2011年には外務省の事業でオマーン大使館より招かれオマーンへ単身渡航、国交40周年記念事業として1ヶ月間かけて主要都市をまわり、オマーン最高峰の藝術団体FINE ARTSや首都マスカット市内の小中学校、大学を多数訪問。書の特別講義活動やアラビア書道展開幕式で書道パフォーマンスを披露し、感謝状を授与される。これらの長年の書の文化活動が評価され2018年埼玉県より「特別功労賞」を受賞する。

活動のテーマは、「 伝統 ✕ 革新 」

マーチングバンドやファッションショーモデルという異色の経験を活かし、席上揮毫と呼ばれる書のデモンストレーションを舞台芸術に昇華させ、女性書道パフォーマーの第一人者として世界各国で書道パフォーマンスの舞台講演を展開。これまで国内外でのべ10万人に披露、澄翔の気迫迫るオリエンタルスタイルのライブ書道は世界中で感動を生んできた。そして2020年春、日本初となる「日本書道パフォーマンスアカデミー(JSPA)」を設立。澄翔が主宰する眞墨書道会でも書道師範を目指す門下生の指導に情熱を注ぐなど、魅せる書道パフォーマンスで世界に通用する若手書家の育成を目指し、書家プロデューサーとしても始動。

現在、日本の書の素晴らしさを海外で伝えるプロジェクト『世界書紀行』で書道パフォーマンスの舞台公演や文化交流を展開しながら、題字やロゴデザインや書作品制作活動を行う。アート・カルチャー都市の豊島区に東京オフィスをかまえ、蔵造りの街 “小江戸川越” のアトリエの2箇所を拠点とし、グローバルに活動している。

プライベートでは、3歳男の子のママとして育児に奮闘中。